第1項 免疫って何?

■まずは免疫について簡単に・・・免疫とは、細菌やウイルス、ガン細胞から人体を守ってくれている防御システムのことで「(えき)」病気から「(まぬがれ)」るので「免疫」と言います。

免疫システムは動脈・静脈・リンパ系など全身に配備された免疫機能から構成されていて、他にも自律神経腸内細菌叢、殆どの臓器などが、複雑に連携することで成り立っています。まさに全身で防御態勢を作っています。

免疫システムが正常に働いているとき、抗原(ウィルスや病原菌)が体内に侵入すると素早く機能します⇒炎症
免疫抗原を排除し終えると、抗原攻撃をストップさせる機能も備わっています⇒抗炎症

私たちの身体は、抗炎症作用ののち、栄養素(ビタミン・ミネラル・酵素など)を利用して必要な細胞修復(組織再生)を行います、つまり傷口が治るなどの「治癒」です。

炎症(攻撃)と抗炎症(抗原排除終了)のバランスが崩れると今問題になっている免疫暴走(サイトカインストーム)が起こり、正常な細胞まで破壊してしまうと言われています。※免疫暴走のお話は別の項目でアップします。

 

今この瞬間も身体の中では免疫システムが稼働し私たちを守ってくれています。

 

①骨髄から生産される白血球=「免疫細胞」

免疫」は、一般的に私たちの身体にもともと備わっています。そのの一つは「骨髄」です、血を作る造血幹細胞が分化し「赤血球・血小板・白血球」などに変化し全身を巡ります。そして白血球は「免疫細胞」の塊で1つ1つの免疫細胞たちが重要な役割を担っています。

自然免疫と獲得免疫

私たちの身体を構成している細胞(免疫細胞含む)の1つ1つには異物を感知するセンサー(TLR)が備わっていて抗原ウィルスや病原菌)の体内侵入を感知した細胞たちは「敵が侵入したぞー」と周りの細胞たちに向けメッセージ物質を放出します。このメッセージ物質を受け取った細胞たちは一斉に抗ウィルス物資を分泌抗原攻撃が始まります。


このメッセージ物質に反応した免疫細胞たちも活発に抗原への攻撃を開始します。

自然免疫
常に全身で巡回している免疫細胞たち、体内で抗原(ウィルスや病原菌)を見つけると先ず最初に自然免疫が活躍します。
NK(ナチュラルキラー)細胞が攻撃し、好中球、マクロファージなどが抗原を食べて排除します。

樹状細胞は、体内に侵入したウィルスや病原菌を、すばやく取り込み、抗原ウィルスの特徴情報を提示します。病原菌が体内に侵入しやすい、皮膚組織や鼻腔、肺、胃、腸管などの界に触れる場所に多く存在しています。

獲得免疫
自然免疫たちは攻撃と同時に抗原(病原菌やガン細胞)の情報(特徴)免疫の司令官となるT細胞に伝えます。樹状細胞マクロファージから抗原(病原菌)情報を受け取ったT細胞は、情報を基にキラーT細胞を生産し、さらにB細胞抗体を作ります。一度作られた抗体は常に全身で機能し同じ抗原が侵入したときに素早く反応し排除します。

実際これらの免疫システムは今この瞬間も全身で機能していて、もっと複雑に連携していています。病原菌やウィルス自体への攻撃に加え「ガン細胞」や「病原菌に感染した細胞」なども排除しています。

 

③ リンパ系

各組織の細胞間にある液体成分は、毛細血管から血漿が濾出したもので細胞に酸素や栄養分を直接与えます。この液体を組織液と言います。
細胞から老廃物などを受けとった組織液の大部分は「リンパ管」に吸収され「リンパ液」となり最終的には心臓付近の静脈に合流します。
その途中には「リンパ節」というものが数百点在し、ここで異常細胞や病原菌などをフィルターのように排除しています。

リンパ液リンパ管に吸収された組織液)には抗原(ガン細胞や病原菌など)が存在します。リンパ節内では、これらの「」を攻撃しながら体内に侵入しないよう濾過して排除します。また病原体の情報を他の免疫細胞に伝える物質を全身に送り出し、全身の免疫機能を活性化させます。

皮膚組織や鼻腔、肺、胃、腸管などの外界に触れる場所に多く存在する樹状細胞リンパ節T細胞抗原(病原菌やウィルス)情報を伝えキラーT細胞の分化やB細胞に抗体生産指令を出します。

 

白血球リンパ系などの「免疫」を簡単にお話いたしました。免疫病原菌やガン細胞、ウィルスから身体を守るため24時間機能しています。

次の項では免疫で重要な役割を持つ、免疫のかなめ「腸管免疫」のお話です。